制作歴16年のプロが、自社ホームページを生成AIで作り直してみた【正直な検証記】

AI活用・業務効率化検証
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ホームページ制作を仕事にして16年になる私が、この夏、自社サイト(WEB工房0311)を生成AIの力を借りてリニューアルしました。

「制作のプロがAIを使うの?」と思われるかもしれません。でも、お客様に「AIでここまでできますよ」「ここから先はプロが要りますよ」とお伝えするなら、まず自分のサイトで確かめるのが筋だと考えました。この記事は、その検証の記録です。うまくいったことも、つまずいたことも、そのまま書きます。

✎ 本音メモ:ブログ記事は生成AIの力を借りて作成することはありました。ホームページの場合は、ブログ記事とは違って、トップページ以下複数のページがあります。どのような指示を出すことでページ生成されるものなのか興味はありました。
結論から言うと——AIは7割まで速い。残り3割が人の仕事でした。

やったこと:戦略の相談から公開まで、AIと二人三脚

今回使ったのは、対話型の生成AI(Claude)です。丸投げではなく、「相談相手 兼 作業者」として使いました。実際の流れは次のとおりです。

1日目:戦略の相談

まず「今の宣伝文句ではホームページ制作の問い合わせが減るのではないか」という悩みをそのまま相談しました。AIからは、原因の分析(悩みの言葉が漠然としすぎて、お客様が「自分のことだ」と気づけない)と、サービス構成の見直し案(生成AIで作りかけたサイトの仕上げ支援、スポットの整備パックの追加)が返ってきました。ここまでで数十分です。

同日:サイト一式の生成

方針が決まってから、トップページ・サービスページ・料金・よくある質問12問・お問い合わせなど全11ページのHTML・CSS一式が、その日のうちに。ページ生成だけでなく、検索エンジンやAIに事業内容を伝えるための構造化データ(機械向けのラベル)や、sitemap.xmlといった裏方のファイルまで含めてです。サイト全体でわずか160KBほど。

✎ 本音メモ:1ページ生成ではなく、現行のサイトマップをベースに最適なサイトマップへ整えるだけでも大変な作業ですが、公開前に調整する検索エンジン対策なども数分でベースができあがってきました。これは宣伝方法を変更しないといけないと思いました。

ところが、ここからが本番だった

「AIすごい、もう完成」——とはなりませんでした。テストサーバーに上げて、実際のブラウザで確認してから公開するまでの間に、直した箇所を包み隠さず挙げます。

起きたこと原因と対処
ヘッダーのメニューが2行に折り返して不格好コンテンツ幅の設定が実際のメニュー量に合っていなかった。幅と余白を数値で調整
メイン画像を入れたら、キャッチコピーの位置がしっくりこない画像の構図と文字の開始位置のバランス調整。2回の微調整でロゴと縦のラインを揃えた
AIで生成した画像が1枚1.5MB超と重いそのまま載せるとスマホで表示が数秒遅れる。80KB程度まで圧縮してから掲載
お問い合わせフォーム(Tayori)を埋め込んだら、スクロールバーが二重に出現埋め込みタグの構造が原因。直したら今度は小さな窓になり、さらにスマホでは余白が…と、解決まで計4往復
料金や実績などの事実情報 AIが入れた仮の金額のまま公開する訳にはいかない。1か所ずつ人間が確認して差し替えを実施
✎ 本音メモ:料金や流れのページは(仮)表示で生成されるため、該当箇所を一つずつ漏れなく差し替える作業が必ず発生します。自分で直すか、AIに指示して直すかはさておき、確認するのは人間です。

おまけにもうひとつ、恥ずかしい発見もありました。お客様のサイトには必ず設定しているサーチコンソール(Googleにサイトの状態を教えてもらう無料ツール)が、自分のサイトには入っていなかったのです。紺屋の白袴とはこのことです。

検証して分かったこと:AIは7割まで速い。残り3割が仕事になる

今回の検証を一言でまとめると、こうなります。

構成・文章・コードの生成 = AIが速い(7割)
サイトの設計、原稿の下書き、HTMLやCSSの生成は、人間が手で書くより圧倒的に速い。ここを人力でやる時代は、たしかに終わりつつあります。

実物の確認・微調整・事実確認・公開作業 = 人の仕事(3割)
実際のブラウザとスマホでの見え方、外部サービスとの組み合わせで起きる想定外、料金や実績といった「事実」の正しさ、サーバーへの公開。ここはAIの画面の外側で起きることなので、人が確かめるしかありませんでした。

そしてこの「残り3割」こそが、SNSで「AIでホームページを作ってみたけど、うまくいかない」という投稿が絶えない理由なのだと、身をもって理解しました。作れなかったのではなく、7割までは作れてしまったからこそ、残りで詰まるのです。

正直に書き添えると、この記事の下書き自体もAIとの共同作業です。時系列の整理はAIに任せ、感じたことは私が書き足しています。それくらい、AIは道具として日常になりました。

✎ 本音メモ:AIは脅威ではなく、自分の仕事の中身が「作る」から「仕上げる・確かめる」に変わり、その次の段階のSEO・AIO等の集客部分に力を注ぐことができる。
※この検証を踏まえて、当方のサービスも再編しました。生成AIで作りかけたサイトの仕上げ・公開代行、見出しやサーチコンソールなどを整える整備パックを新設しています。

生成AIでホームページ、作ってはみたけれど…
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