ホームページ制作を仕事にして16年になる私が、この夏、自社サイト(WEB工房0311)を生成AIの力を借りてリニューアルしました。
「制作のプロがAIを使うの?」と思われるかもしれません。でも、お客様に「AIでここまでできますよ」「ここから先はプロが要りますよ」とお伝えするなら、まず自分のサイトで確かめるのが筋だと考えました。この記事は、その検証の記録です。うまくいったことも、つまずいたことも、そのまま書きます。
やったこと:戦略の相談から公開まで、AIと二人三脚
今回使ったのは、対話型の生成AI(Claude)です。丸投げではなく、「相談相手 兼 作業者」として使いました。実際の流れは次のとおりです。
1日目:戦略の相談
まず「今の宣伝文句ではホームページ制作の問い合わせが減るのではないか」という悩みをそのまま相談しました。AIからは、原因の分析(悩みの言葉が漠然としすぎて、お客様が「自分のことだ」と気づけない)と、サービス構成の見直し案(生成AIで作りかけたサイトの仕上げ支援、スポットの整備パックの追加)が返ってきました。ここまでで数十分です。
同日:サイト一式の生成
方針が決まってから、トップページ・サービスページ・料金・よくある質問12問・お問い合わせなど全11ページのHTML・CSS一式が、その日のうちに。ページ生成だけでなく、検索エンジンやAIに事業内容を伝えるための構造化データ(機械向けのラベル)や、sitemap.xmlといった裏方のファイルまで含めてです。サイト全体でわずか160KBほど。
ところが、ここからが本番だった
「AIすごい、もう完成」——とはなりませんでした。テストサーバーに上げて、実際のブラウザで確認してから公開するまでの間に、直した箇所を包み隠さず挙げます。
| 起きたこと | 原因と対処 |
|---|---|
| ヘッダーのメニューが2行に折り返して不格好 | コンテンツ幅の設定が実際のメニュー量に合っていなかった。幅と余白を数値で調整 |
| メイン画像を入れたら、キャッチコピーの位置がしっくりこない | 画像の構図と文字の開始位置のバランス調整。2回の微調整でロゴと縦のラインを揃えた |
| AIで生成した画像が1枚1.5MB超と重い | そのまま載せるとスマホで表示が数秒遅れる。80KB程度まで圧縮してから掲載 |
| お問い合わせフォーム(Tayori)を埋め込んだら、スクロールバーが二重に出現 | 埋め込みタグの構造が原因。直したら今度は小さな窓になり、さらにスマホでは余白が…と、解決まで計4往復 |
| 料金や実績などの事実情報 | AIが入れた仮の金額のまま公開する訳にはいかない。1か所ずつ人間が確認して差し替えを実施 |
おまけにもうひとつ、恥ずかしい発見もありました。お客様のサイトには必ず設定しているサーチコンソール(Googleにサイトの状態を教えてもらう無料ツール)が、自分のサイトには入っていなかったのです。紺屋の白袴とはこのことです。
検証して分かったこと:AIは7割まで速い。残り3割が仕事になる
今回の検証を一言でまとめると、こうなります。
構成・文章・コードの生成 = AIが速い(7割)
サイトの設計、原稿の下書き、HTMLやCSSの生成は、人間が手で書くより圧倒的に速い。ここを人力でやる時代は、たしかに終わりつつあります。
実物の確認・微調整・事実確認・公開作業 = 人の仕事(3割)
実際のブラウザとスマホでの見え方、外部サービスとの組み合わせで起きる想定外、料金や実績といった「事実」の正しさ、サーバーへの公開。ここはAIの画面の外側で起きることなので、人が確かめるしかありませんでした。
そしてこの「残り3割」こそが、SNSで「AIでホームページを作ってみたけど、うまくいかない」という投稿が絶えない理由なのだと、身をもって理解しました。作れなかったのではなく、7割までは作れてしまったからこそ、残りで詰まるのです。
正直に書き添えると、この記事の下書き自体もAIとの共同作業です。時系列の整理はAIに任せ、感じたことは私が書き足しています。それくらい、AIは道具として日常になりました。
生成AIでホームページ、作ってはみたけれど…
その続きで詰まっている方、作りかけの画面を見せていただければ「あと何をすれば公開できるか」を無料で診断します。


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