エックスサーバーの「総ファイル数」が赤字に。110万ファイルを44万まで削減した実例

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サーバーの管理画面を開いたら、「総ファイル数」だけが赤い文字になっていた——。ディスク(保存容量)にはまだ十分な空きがあるのに、なぜ警告が出るのか。今回、実際に管理しているサーバーで約110万件あったファイルを約44万件まで整理し、65万件以上を削減した作業記録をまとめました。同じ表示が出ている方の参考になれば幸いです。

サーバー管理画面のリソース使用状況。総ファイル数の数値だけが赤い文字で表示されている
ディスク容量には余裕があるのに、総ファイル数だけが赤字になっていました

こんな状態に心当たりはありませんか?

  • 管理画面のどこかが赤字になっているが、意味がわからず放置している
  • 過去に作ったテスト用サイトが、消さないまま残っている
  • ドメインやサブドメインが増えて、何がどこにあるか把握できていない
  • 「容量はまだ空いているから大丈夫」と思っている

1. 何が起きていたのか(現状の把握)

まず、サーバーの状態を数字で確認しました。整理前の数値は次のとおりです。

項目整理前の状態判定
総ファイル数1,102,922100万件超で赤字表示
ディスク使用量約 125 GB余裕あり
ディスク空き容量約 374 GB余裕あり
ドメイン数21多め
サブドメイン数52多め
メールアカウント数25
データベース(MySQL)87多め

※ データベース=サイトの文章や設定を保存しておく入れ物のこと。WordPress は1サイトにつき1つ使います。

つまり 「容量は空いているが、ファイルの“個数”が多すぎる」 という状態です。引っ越しに例えると、荷物の重さは問題ないのに、段ボールの数が多すぎて業者が運びきれない、というイメージに近いものです。

ファイル数が多いと、何が困るのか

放置しない方がよい理由

  • 自動バックアップの対象から外れる可能性がある/サーバー会社は「ファイル数が多いなどで負荷が大きい場合、自動バックアップの対象外になることがある」と案内しています。いざという時に戻せない状態は、かなり危険です。
  • サーバー全体の動作が重くなりやすい/ファイルを探す処理そのものに時間がかかります。
  • サーバー移転や引っ越しに時間がかかる/件数が多いほど転送に失敗しやすくなります。
  • 使っていない古いプログラムは、乗っ取りの入口になりやすい/更新が止まったまま放置されたサイトは、外部から狙われる典型的なポイントです。

2. 最初にやってはいけないこと

いきなり FTP で大量削除するのは危険です

FTP(サーバーにファイルを送受信するしくみ)でまとめて削除すると、サイトの表示に必要なファイルや、メールの保存データまで一緒に消えてしまうことがあります。WordPress・EC-CUBE(ネットショップのしくみ)・メールのデータは、見た目では不要かどうか判断できません。

削除したファイルは、基本的に元に戻せません。サイト停止やメール消失につながるため、必ず「調べる → バックアップ → 削除」の順番で進めます。

3. 実際に行った手順

  1. バックアップを取る

    作業前に、サイトのファイルとデータベースの控えを取得します。自動バックアップが止まっている可能性もあるため、手動での取得を優先しました。

  2. ドメインごとにファイル数を数える

    「全体で110万件」では手の付けようがないため、ドメイン単位で件数を出して、多い場所を特定します。ここが今回いちばん時間をかけた工程です。

  3. 「今も使っているか」を仕分けする

    実際にブラウザで表示を確認し、公開中/テスト用/完全に停止済み、の3つに分けます。関係者に確認が取れないものは、この段階では触りません。

  4. 使っていないものから、少しずつ削除する

    一気に消さず、1件消すたびに他のサイトが正常に表示されるかを確認しながら進めました。

  5. 整理後の件数を記録する

    次回の点検時に比較できるよう、ドメインごとの件数を一覧に残しました。

削除したのは、主にこの3つ

  • 使われていない WordPress 一式/テスト用・旧版・公開を終えたサイト。WordPress は1サイトで数千〜数万ファイルになるため、ここが最も件数を減らせます。
  • 使っていないテーマ(サイトのデザイン一式)/初期状態で複数入っており、使わないテーマも更新の手間とリスクだけが残ります。
  • 停止したまま放置されていたプラグイン(機能を追加する部品)/停止中でもファイルは残り、古いものは安全面の弱点になります。

※ テーマとプラグインは、削除前に「本当に使っていないか」を必ず確認します。停止中でも、他の機能が内部で参照している場合があります。

4. 整理の結果

整理前 1,101,357 ファイル
整理後 443,515 ファイル
削減できた数 657,842 約60%の削減

100万件を大きく下回り、赤字表示も解消しました。ディスク容量にも引き続き余裕があります。

整理後の内訳(サイト名は伏せています)

参考までに、整理後のドメイン別のファイル数です。1サイトあたりどのくらいの件数になるのかの目安としてご覧ください。

区分ファイル数内容
A99,691サブドメイン含め5サイト運用
B59,1092サイト運用
C46,6361サイト(記事数の多いサイト)
D41,2181サイト(画像が多いサイト)
E29,9291サイト
F23,0861サイト(ネットショップ)
G14,6321サイト
H13,5941サイト
I6,4941サイト
J205ページ数の少ない小規模サイト
合計(メール等を含む全体)443,515整理後の総ファイル数

※ 実際のドメイン名は非公開としています。上記のほか、メールデータなども総数に含まれます。

5. なぜファイルはここまで増えるのか

  • WordPress は1サイトで数千〜数万ファイル/本体だけで2,000件前後あり、そこにテーマとプラグインが加わります。
  • 画像1枚が、実は複数ファイルになる/WordPress は画像を登録すると、スマホ用・一覧用などサイズ違いを自動で数枚作ります。1枚アップしたつもりが5枚分、ということも珍しくありません。
  • キャッシュ(表示を速くする一時ファイル)やログが溜まる/自動で増え続け、消されないまま残ることがあります。
  • 「とりあえず作ったテストサイト」が残る/今回いちばん大きな要因がこれでした。

6. こんな方は一度点検をおすすめします

  • 複数のサイトを1つのサーバーにまとめて運用している方
  • 制作会社を変えた/担当者が代わり、過去の状況がわからない方
  • サーバーの管理画面をここ1年以上開いていない方
  • サイトの表示が以前より遅くなったと感じる方
  • バックアップが取れているか確認したことがない方

よくあるご質問

Q. ファイル数が多いままだと、サイトはすぐ止まりますか?
A. すぐに止まるわけではありません。ただし自動バックアップの対象から外れたり、動作が重くなったりする可能性があります。「今すぐ危険」ではなく「もしもの時に困る」状態、とお考えください。
Q. 自分で削除しても大丈夫でしょうか?
A. 何が使われているか把握できている場合は可能です。ただし、削除したファイルは基本的に戻せません。必ずバックアップを取り、1つずつ確認しながら進めてください。判断がつかないファイルは、触らないのが正解です。
Q. 画像をたくさん消せば、ファイル数は減りますか?
A. 減りますが、注意が必要です。WordPress は画像1枚につきサイズ違いを自動生成するため、削除の効果は思ったより大きい一方、公開中のページで使っている画像を消すと表示が崩れます。まずは「使っていないサイトごと」整理する方が、安全で効果も大きくなります。
Q. どのくらいの頻度で点検すればよいですか?
A. サイト数が多い環境では、年1回程度の確認をおすすめします。特に「サイトを新しく作った」「リニューアルで旧サイトを残した」タイミングの後は、確認しておくと安心です。

対応エリア

東広島市を中心に、広島市・呉市など広島県全域に対応しています。サーバーの点検・整理はオンラインでの作業が中心となるため、全国からのご相談も承っています。

※ 本記事の数値は、実際に管理しているサーバーでの作業結果です。管理画面の表示条件や仕様はサーバー会社側で変更される場合があるため、最新の内容は各社の公式情報をご確認ください。また、削除作業はご自身の責任で行っていただくものとなります。不安がある場合は、作業前にご相談ください。

サーバーの状態、一度見てみませんか

「赤字表示が出ている」「何が入っているかわからない」——そんな状態でも大丈夫です。現状の確認から、削除して問題ないものの仕分けまでお手伝いします。

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